毎日、整形外科医院で医療事務として働き、失敗もしながら、まだまだ引継ぎの先輩に頼ることが多い日々。
早く一人前になりたい気持ちはあるものの、新人受付事務の私を頼ってくる患者さんもいなければ、看護師さんも先生も、私に頼むより仕事の速い先輩に頼っている状況でした。
その仕事ぶりを見て真似して・・・。と言う毎日。
患者さんに対する口調も先輩そっくりに真似していましたよ。
それが医療事務とこの職場になじむのに一番早い気がしたのです。
なかなか忙しさに慣れない私は、医院で出される処方箋を持っていく、近くの調剤薬局の医療事務員さんを羨ましく思っていました。
薬局にも医療事務の資格を持った調剤薬局事務さんがいます。
仕事としては、患者さんが処方箋を持ってきて、お薬が出されるまでの事務的な仕事をしますが、お薬を出すのは薬剤師の仕事なので、そこは手伝うことは出来ません。
病院で処方箋が出ない限り、薬局のお仕事はない様なものです。
患者さんが処方箋を持ってきて初めてお仕事が始まるわけですから、病院の医療事務より薬局の医療事務のほうが、ゆっくり仕事をしているでしょうね・・・。
そうは言っても、病院同様忙しさは突然やってきて突然さ~っと引いていく。患者さんの多い時はそれだけ処方箋も出る確率が上がるわけですから、絶対に暇~。と言うわけじゃないですよ!
それに、病院が終わるまでは薬局も開けていないといけませんから、終わる時間は調剤薬局の方が遅いでしょうね。
それと、医院内でお薬を出す、院内処方というのがありますが、これは処方箋は出さず、カルテに先生が書いたお薬の名前と飲み方、量などをみて、受付事務がお薬を出す方法です。
患者さんは病院を出て調剤薬局に行く手間が省けるので、院内処方がいいという方もいましたよ。
それぞれにメリット、デメリットがあるので、調剤薬局を利用する医院が増えても、院内処方を続けている病院もあります。
医療事務の面接を受ける時、こちらが病院を選ぶ立場になれる方は、調剤薬局を利用しているか、院内処方かも選ぶポイントになってくるでしょうね!
その前に、医療事務の資格は病院だけじゃなく、調剤薬局でも活用できることを知っていれば、就職の幅も広がりますよね!
こうして、ちょっと暇そうにしている調剤薬局の医療事務員を見ながら、羨ましい~。と思う新人医療事務の私でした。
医療事務の働き方
失敗しながらいろいろ経験して、だいぶ慣れてきた医療事務の仕事。
受付事務として一緒に働く先輩は、独身時代にもこの整形外科医院で働いていたと言う40代後半のママさんでした。
独身時代に医療事務の資格を取り、受付事務として働いて、結婚、出産などで退職し、しばらくは子育てに専念していたそうですが、3人の子供たちも大学生、高校生、中学生になり、手はかからないが、お金はかかると言う時期が来たそうで、職場復帰したそうです。
職場復帰・・・???そんなに年月が経っているのに、また同じ整形外科で医療事務として職場復帰できるんですか~???とびっくりしました。
病院が医療事務員を探す時、まったく未経験の新人さんを採用する時もあれば、即戦力になる人を探し、昔働いていた人に連絡を取ることは良くあることだそうです。
まったく知らない人に1から教えるより、知っている人がまた働いてくれる方が病院も雇いやすいそうです。
私達は医療事務の正社員でしたが、他の病院では医療事務員は皆パートで5人ほど雇われていて、5人がそれぞれ午前中だけ、午後だけと言う風に半日仕事のローテーションで働いている病院もありましたよ。
独身者や子供が大きくなって時間に余裕がある場合は医療事務の正社員。子供が幼稚園や小学校で半日だけ働きたいと言う時は医療事務のパートやアルバイト。それに派遣で仕事をしている人もいましたよ。
医療事務の派遣はフルタイムを時間給で働く場合、一般的な事務や販売の仕事に比べて、時給がいいので稼ぎすぎに注意している人もいました。(税金の問題みたいです・・・。)
こうやっていろんな働き方をしている医療事務の方々を見ながら、
私も仕事に慣れていったのです。
慣れるまでの失敗は数知れず・・・。
カルテを書くのもスピード勝負で早く書けばそれだけ患者さんを待たせないで済む。でも早いだけじゃダメなんです。正確に書くこと。当たり前ですが、患者さんが大勢来てパニックになると小さなミスをしやすくなります。
ミスと言っても年齢の書き間違いや、生年月日の記入漏れなどでしたが、カルテは正確に早く!!と言うことが当たり前に出来るようになるには忙しさに慣れるまで難しいことでした。
こうして、まだまだいろんな経験を医療事務でさせてもらうのでした。