医療事務員10円に泣く

医療事務の資格を取るため医療事務の学校で講座を受けている時、私は初めて医療費が点数で計算されている事を知りました。
それまでは病院にかかっても支払いは当然円ですから、点数で計算して、それを円に直して請求されているとは思ってもみない事でした。
点数1点が10円の計算です。
1点取り間違えただけでも10円変わってくるので点数の取り間違いは医療事務としてやってはいけない失敗ですが、バタバタと忙しい時間には医療事務コンピューターでわざわざ入力しながら点数を取るより、自分の頭で計算をして点数を取るほうが早い時もあります。そんな時あってはいけない点数の取り間違いをしてしまうのです。
1点は10円。しかし、患者さんへの請求は2割や3割でしたから、初診料、レントゲン料、処置料、処方箋料などなどを点数で計算しその合計点数×3(2)が患者さんへ請求する額となります。
薬価はまた見たことも使ったことも無い五捨五超入と言う計算をするので、点数の取り間違いをしてしまうこともありました。
そう考えると私はよく計算間違いをしていたな・・・。
そうして私は10円に泣くのでした・・・。
こういう話を神戸の総合病院で医療事務をしている友達に話すと、『ありえない!!』と怒られていました。
私は小さな診療所での医療事務でしたので、失敗は正直に医院長に報告し怒られ、次から頑張ります!で終わっていましたが、総合病院でこのような失敗をした場合どうなるんでしょうかね?

医療事務の資格について

医療事務の資格取得を目指す方の多くは、独身女性、20代~30代前半、医療事務以外のお仕事経験者・・・。ではないでしょうか?
医療事務資格取得を目指す方の中には結婚して、子どももいる。という方もいると思います。
年齢が40代と言う方もいると思います。
医療事務の資格は取得出来ても、医療事務の仕事に就くことが出来なくては意味が無いという方もいるでしょう。
私のこれまでの経験と友達の話も含めて考えてみると、医療事務の資格は国家資格ではないと言う事で、簡単に誰でも資格が取りやすい分、競争率は高く就職は難しい・・・。
しかしながら、病院や診療所がある限り必要なお仕事なので、競争率が高くて就職は難しいと言いながらも、医療事務として誰かは採用されているわけです。
雇う側として大切なことは経験者優遇と言うところもあるでしょうが、私が勤めていた整形外科は人間関係を崩さない人材かどうか?と言うところで採用不採用を決めていたそうです。
医療事務の実務経験者を優先的に採用することもあるでしょうが、今いる医療事務員のことを考えて、仕事の出来る医療事務員が後輩として入ってくるとやりにくいと判断し、初心者、年下、新卒者を採用するという事もあるそうです。
どんな仕事でも経験者優遇と書いてある求人募集がありますが、そうでない限りチャンスは皆さんにあると思います。
医療事務の資格を取っても医療事務の仕事に就いていない人はたくさん知っています。
その方達が必ずしも医療事務未経験者や年齢が高いとか結婚し子どもがいる・・・。と言う方達ばかりじゃありません。
病院や診療所がどんな人材を求めているか・・・。それは病院や診療所によって違うわけですから、条件的に採用が難しいと決め付けず、医療事務の資格を取ってみるのも良いのではないでしょうか?