医療事務員、風邪引きでも休めない・・・。

私が医療事務として働いていた整形外科は小さい診療所だったので、看護師さんは正社員が3人パートが2人、医療事務員は正社員が2人。
2人しかいない医療事務の私たちは風邪を引いても、熱が出ても、腹痛でもとにかくお休みするわけにはいかないのです。
お休みするわけにはいかないというより、2人しかいないのだから体調が悪くても休みにくいのです。
医療事務のお仕事は患者さんが来た時の受付、カルテだし、点数を計算して会計、処方箋を出す、医療事務コンピューターの入力・・・。ととにかく1人じゃ回らないのは毎日医療事務の仕事をしている私たち本人が一番良く知っているわけですから、休むともう一人に迷惑がかかる・・・。と思うと、無理してでも出勤し、医療事務の仕事をするのです。
時には看護師長が気を利かせて『もう、帰って良いよ~。』と言ってくれたりするのですが、残された医療事務員は『ええ~?せっかく出勤してきたなら仕事してよ~。看護師長は医療事務できないんだから・・・。』と思ったりするのです。
私が一緒に働いていたブランクのある先輩ママさんは私が風邪を引いていても、熱があっても快く『帰っていいよ~。』とは言ってくれませんでしたから、私はふらふらしながらも医療事務の仕事をこなすのでした。
病院に勤めているのだから体調悪ければ診察してもらって薬出してもらえばいいのに~。と友達には言われていましたが、なかなかそうもできず・・・。
医療事務の学校で一緒に講座を受けていたメンバーは皆どこに就職したんだろうか・・・?私みたいに体調悪くても出勤して仕事してる人いるだろうか・・・?
私は別の病院なら待遇が違って休みやすく、お給料ももっとよかったりするのかな・・・?と別の病院のことが気になるのでした。

医療事務の体調管理

医療事務の仕事を始めて痛感したことは、
『体力つけなくては・・・。』と言うことでした。
前にも書きましたが、私は某かつらメーカーを辞めてから、職業訓練校に行き、エクセルとワードの3級を取ったものの、就職が無く、隣の席に座ったお姉さんに医療事務の学校に誘われて医療事務の講座を受け、医療事務の資格を取り、整形外科に就職するまで、失業時代が1年近くありましたから、私の体は1年間お休みモードになっていたわけです。
医療事務の学校に通ったり、職業訓練校に通ったり気分は学生だったので、生活は乱れ、朝はだらだら~。昼も適当に・・・。夜もだらだら~。と言う生活だったのです。
規則正しく健康的な生活と言うことではなかったので、医療事務の仕事を始めて最初の頃は同じ場所に同じ時間に行き、仕事をして、決まった時間にお昼ご飯を食べ、また仕事をし、帰宅・・・。と言う規則正しい生活リズムになれず、久しぶりの仕事に動機息切れ、を起こしていました。 
体力がまったく無かったのかも知れませんね・・・。
そのうち歴史あるカルテのかび臭いにおいが胸を締め付け苦しくなるし、慣れるまでは体力との勝負!と言うこともありました。
実際に仕事中胸が苦しくなって途中内科に行かせてもらったこともあります。
1年の失業時代はお仕事だけではなく、私の体力も失業中だったのです。衰えてしまった体力を取り戻すのはそう簡単なことでもありません。でも毎日毎日医療事務の仕事をしていたら、いつの間にか仕事もベテランに、体力もベテランになっていました。
歴史あるかび臭いカルテのにおいにも息苦しさを感じず当たり前に仕事をこなしていました。