某かつらメーカーから医療事務に転職して、まだまだ新人時代。
なかなか抜けきらない癖があり困っていました。
それは、サービス業では当たり前の挨拶。
かつらメーカーでのお相手は『お客さん』。病院でのお相手は『患者さん』。
挨拶は『いらっしゃいませ』ではなくて、『おはようございます』や『こんにちは』。
患者さんが帰るときは『ありがとうございました』ではなくて『お大事に・・・。』。
これって当たり前なんですけど、『いらっしゃいませ』『ありがとうございました』に慣れてしまっていると、なかなかすぐには『お大事に・・・。』と言う言葉が出てこなくて、何度も失敗ばかりしていました。
患者さんが診療を終え、診療代を払って帰るときに『ありがとうございました~。』と笑顔で挨拶。するとすかさず先輩から『お大事に~。』ですよ!と訂正が入る。
看護師長に話をする時『お客さんに聞かれたんですけど・・・。』と言ってしまい、すかさず先輩から『患者さんですよ!』と訂正が入る。
『医療事務は未経験で仕方がない。』と先輩達も思ってくれていましたが、数日経っても慣れない私に、苦笑いするしかなかったようですね・・・。
私も最初は笑ってごまかしていましたが、一向に慣れない挨拶の壁に真剣に困ってしまっていました。
でも、いつの間にか『お大事に~。』や『患者さん』にも慣れてきて、仕事をしているうちに医療事務に転職してよかった~。と思える余裕がでてきましたよ。
かつらメーカーではノルマがあったので、心身ともに疲れきっていましたが、医療事務のお仕事はやりがいもあり、患者さんとのやり取りも楽しいと思えるようになっていったのです。
仕事をしていて解らない事は資格を取った医療事務の学校に連絡をして教えてもらったりしました。
就職したあとでもサポートしてもらえて、とっても助かりましたよ。
こうやってまだまだ私は新人医療事務員として失敗したり、迷惑をかけたりしながら先輩からお仕事を引き継いで行くのでした。