医療事務とおばあちゃん


私が医療事務として働いていた整形外科は昔からある古い整形外科で患者さんも昔から通っているような方が多い。
昔はおばちゃんやおじちゃんだった方々が今ではおばあちゃんやおじいちゃんになって通っている。
医院長も看護師長も開院からいるので、それなりに年を取って患者さんとの繋がりも深い。
その他の看護師や医療事務員は寿退社や別の病院に移ったりで数年勤めて辞めて行く。
患者さんはその都度『あの子はもうやめたのかい?』『新しい人が入ったね!』などとお話をしてくる。
患者さんからしてみれば若い看護師や医療事務員が数年で変わっていくことは寂しいことのようです。
患者さんの中には厳しいおばあちゃん、おじいちゃんもいますが、面白いおばあちゃんやおじいちゃんもいます。
いつもいつも『私はもう80のば~ですけ~。』と『私は80才のおばあちゃんだから・・・。』と診察券を出すのもお金を出すのも薬をもらいに調剤薬局に行くのも面倒くさい感じ。
私達医療事務が『そっか~〇〇さんもう80才なんだね・・・。』と思いながらカルテを見てみると、なんと!まだまだ75才だったり!!『え~??80才まで5年もあるじゃん!』と思っても、本人が『80のば~ですけ~。』と言っている以上80才と思って対応するしかない。
面白いな~と思うのは女性はある年齢までは出来れば年を取りたくない!少しでも若く見られたい!と思うものと思っていたのに、自分の年齢より5才も上に申告してしまうおばあちゃんは、本当に自分の年齢がわからなくなっているのか、75才はもう80才のようなもの!わざわざ75才と言うのが面倒だから切のいい80才と言っているのか??というところです。
面白い患者さんは沢山いましたが、独特の方言でお話してくれるおばあちゃんとのふれあいは地方の医療事務だからこそ楽しめることなんでしょうね!
東京や都会でも医療事務のお仕事にも憧れたりしますが、私にはきっとこの土地での医療事務の仕事があっているのだろうと思うのでした・・・。