点数改正前から、患者さんが少ない時間を利用して、
医療事務の点数表と薬価本とにらめっこしながら、
この整形外科でよく出るお薬についてや、処置や手術の点数の取り方などを自分なりに勉強していました。
整形外科は新患さんばかりじゃなく、毎日のほとんどは何年も整形外科にかかっているお年寄りの方々の治療が主なお仕事です。
その方々は何ヶ月も痛み止めや胃薬やビタミン剤などを飲んでいて、飲まないと痛くて寝れないとか・・・。毎日飲んでいたかどうかは解りませんが毎週お薬を処方するのです。何種類もお薬が出ている患者さんは、『痛み止めはまだあるから、ビタミンだけだしてください。』とか、『赤いお薬だけ出してください。』とか、『風邪薬も出してもらいたいんですけど・・・。』とか薬についていろいろ言ってきます。
私は医療事務の仕事って薬もわかってないとダメなんだね・・・。と初めて知ったのです。
医療事務の資格を取った時はお薬の勉強もしていないし、試験にも出てきませんし、調剤薬局の医療事務にならない限り関係ないと思っていたのです。
毎日毎日患者さんから薬の話をされたり、相談されたりするのに、答えられないのは申し訳ない!!
昼休みが済むと『ちょっと薬局に行ってきます~。』と言って、調剤薬局の薬剤師さんに整形外科ででる薬について教えてもらっていました。
薬の名前、形や色などの特徴、効能などをまとめて表にして、
患者さんからの『赤いの・・・。』とか『痛み止め・・・。』とか言う注文にも困らないようにしました。
治療や処置や手術に関しては看護師さんに聞いたりして、医療事務の点数表のどの処置に当たるものなのか??などを聞いていました。
あの分厚い点数表と薬価本は今はもっと分厚くなっているのかな・・・?
私が医療事務の講座に通っていた時もかなりの分厚さでしたが・・・。
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医療事務の仕事!レセプト請求でのお話
一口に医療事務といっても働き方はいろいろ!と前に書いたことがありますが、開業医での医療事務と総合病院での医療事務ではお給料も、拘束時間も違います。
総合病院で働いていた医療事務の先輩は、自分の時間が欲しい!と言う理由で開業医での医療事務を辞めて、総合病院での医療事務に派遣で入りました。
一番困ったことは何か?聞いたら、レセプト請求の時期に一番困ったと話してくれました。
開業医だと自分が受付事務でカルテを作るので、後からカルテを見た時、患者さんの名前と顔が一致し、病名を見て今どこの部位の治療をしているかが解ります。
それがどれだけ重要かと言うと、レセプト制作の時に一人の患者さんのカルテとレセプトを見合わせながら間違いが無いかを確認する作業をします。その時例えば『右大腿骨骨折』と病名が付いているのに、左大腿骨のレントゲンを撮影したと書いてある。この右と左の違いだけでも、レセプト請求は通りません。
患者さんの顔と名前とどこの部位を治療中かが解れば病名とレントゲンのどちらの記入が間違っているかがすぐにわかるのです。
総合病院の場合、患者さんの顔が見えない分、名前も治療中の部位も病名も・・・。何もかもが解りにくいんだそうです。
これって間違いかな・・・?と思ったら担当の先生に連絡、確認してもらってから、正しい方を教えてもらう・・・。
なんとも時間がかかる作業です。これが一つや二つではないんですから、開業医でのレセプト請求作業に慣れていた先輩が総合病院で困ったのもよくわかります。
総合病院で医療事務の仕事をしながら土日のお休みを楽しんでいる先輩を見て羨ましく思っていましたが、私はきっと、開業医のこの整形外科での仕事があっている!!!と実感するお話なのでした。
そして、またまた医療事務の講座に通いたいい~。と思うような出来事が起こるのでした・・・。