カテゴリー別アーカイブ: 医療事務の体験日記

医療事務の歴史あるカルテ

私は医療事務の資格を取り、整形外科に勤めていましたが、
慣れるまでは大変でした。
医院長は昔ながらの医者!と言う方でしたから、医療事務の仕事にまだ慣れていない頃、それはそれはよく怒られていました。
怒られる内容はカルテの出し方が悪いとか、カルテを出すのが遅いとか・・・。とにかく、患者さんが来たら早くカルテを出さないといけません。いかに早く出せるかを研究したこともあります。
何十年もやっている整形外科でしたから、患者さんのカルテも古い・・・。何年も通っている患者さんが多いのでカルテが何冊もある患者さんもいました。古いカルテは歴代の医療事務の歴史でもあります。筆跡で『あ!これは〇〇さんの字だね!!』とわかります。こうやって歴代の医療事務たちが書いてきたカルテを整理して
、久しぶりに来た患者さんのカルテも早く見つけ出せるように気をつけていました。それでも、なかなか見つからない時、医院長は診察室でイライラと待っているのです。
やっとの思いで探してきた古いカルテの生年月日や名前、保険者番号などを確認、書き直し診察室で待つ医院長に出す!
この作業が速く出来ないと『遅い!もっと早く出しなさい!』と注意を受けるのです。
その上、年齢を書き忘れていたりしたら、大変です!!
医院長が気付く前にこっそり書きに行ったり、看護師さんにこっそり持ってきてもらったり・・・。
新患さんが来た時も同じです。新患さんの場合、初めてこの病院に来たわけですから、1からカルテを作ります。
とにかく早く正確に!これが医療事務のお仕事です。
慣れてくると当たり前に出来るのですが、最初はドキドキおろおろしていました。
治療で通っている患者さんのカルテは受付のすぐ横の棚にしまってあります。
普通は患者さんが診察券を出し、診察券の番号を見て、番号をふってある棚から患者さんのカルテを出す。と言うのが流れですが、医療事務の先輩方は患者さんの顔を見ただけで、棚からカルテを出すのです。最初はびっくりしました。まず、患者さんの名前と顔が一致しないと出来ませんし、カルテ番号も覚えていないと出来ませんから、『この先輩記憶力良すぎ!!』と思っていましたよ。
でも、医療事務の仕事に慣れると私も当たり前のように、患者さんの顔を見ただけでカルテを出せるようになっていました。

医療事務のお友達

私が医療事務の仕事に就いてから、なぜか医療事務の仕事をしている人によく出会うようになりました。
失業中からたまに通っていたカルチャーで、胃腸科内科で医療事務として働いている9歳年上のお姉さんと出会ったり、医療事務の仕事が合わなくて辞めてしまった4歳年下の女の子。
出会った頃は保育士をしていたのに、保育士を辞めて職業訓練校で医療事務の資格を取り、整形外科と内科を診療している病院に就職した3歳年上のお姉さんなど・・・。
同じカルチャー受講生の中に私を含めて4人も医療事務がいるわけですから、医療事務って働く場所がそれだけあるって事なんだな~と思っていました。
そんな私達は月末と月初めはレセプト請求時期で忙しく、残業の毎日なので、カルチャーでも会う事はなく、残業時期が終わってからの会話は『レセプト間に合った??』とか、『今月は救急当番医だったからレセプトも多かったは~。』とか、レセプト話に花が咲きます。
4歳年下の医療事務を辞めてしまった女の子はその時カラオケ屋さんの店員をしていましたが、どうしてせっかく取った医療事務の資格を生かさず、医療事務を辞めてしまったのか、私は不思議でなりませんでした。
だって、保育士を辞めてまで医療事務の資格を取り就職する人もいるんですから、結構魅力的な資格だと思うんですよね~。
話を聞いてみると、辞めてしまった彼女は残業が嫌で辞めてしまったそうです。
確かに、私が働いていた整形外科はレセプト請求時期には医療事務は残業が当たり前と言う所でしたが、その分残業代もつきますし、お給料は事務職にしてはいい方なので、そこは我慢するところでは??と思うんですけどね・・・。
病院によっては残業しなくても診療時間内に済ませてしまうと言うところもあるし、働く病院によってまちまちですから、彼女もまた医療事務として自分のライフスタイルに合う病院を見つけて働き出しているかも知れませんね!!