救急当番医は日曜祝祭日に科目別に当番が回って来ます。
私が医療事務になって初めて経験する救急当番医の1日はそれはそれはパニック!!としか言えないものでした。
なんせ、日曜祝祭日に救急当番医と言うものがあることさえ、医療事務の資格をとり、医療事務の仕事を始めてから知ったのですから・・・。
その日は日曜日。救急当番医日に医療事務員は1人しか出勤させない整形外科でしたから、私は2人分の仕事を1人でしなくてはいけないというプレッシャーから寝不足。そしていつもより早めに出勤しました。
さ~、忙しい一日の始まり!!と思っていたら、意外にも出だしはゆっくりペースで新患さんは2人が待合室にいるだけ・・・。
いつも治療に来ている常連さんも数人・・・。
この静けさが逆に恐ろしい・・・。
そして、その予感は的中!午前10時を過ぎる頃には整形外科の場所を確認する電話が次から次へと鳴り続け、新患さんも次から次へと入ってくる!
新患さんはこの整形外科にかかるのが初めてですから、医療事務の私は問診表の説明をし、保険証を預かりカルテを作成。前にも書きましたが、いかに早くカルテを出すかが決めてですから、ミスの無いように確認しながらもすばやくカルテ出し!
診察が終わり会計と処方箋を待っている患者さんもいますし、電話もなり続ける。
いったい自分が今何をやっているのか?訳がわからないほど忙しくなってきました。
そこに、医療事務の資格を持っているのは私しか居ないわけですから、もう、やるしかないのです!!
カルテを出すことばかりに気を取られていると、会計や処方箋を待っている患者さんがたまって来る。電話は必ず取ってくださいと看護師長に言われているから、どんなに忙しくて電話に出れない!!と思っても手を止めて出なくてはいけないのです。
そしてあっという間にお昼時間・・・。
お昼時間も救急当番医の時は休みなく開けているので、患者さんが少なくなってきたら急いで詰所に行き、奥様が用意してくれているお弁当を急いで食べる!食べ終わると急いで受付事務の仕事に戻る。
いつもより忙しい救急当番医日になぜ、医療事務の資格を持つものが1人しかいないのか??と不思議になってきました。
そうして、その疑問を抱えたまま午後の診療時間もパニックのまま何とかこなすのでした・・・。
医療事務の救急当番医
私が医療事務の学校で医療事務の資格を取得し、整形外科に勤めだして2ヶ月目の頃、引継ぎの先輩も退職し、長いブランクを持つ医療事務の先輩ママさんと二人で医療事務として受付事務を頑張っていました。
『は~、嫌だな~今月は救急当番医だ~。』とため息ばかりで不安そうな先輩ママさん。
『救急当番医??』私は医療事務の仕事を始めてから救急当番医と言うものを知ったのです。
日曜日や祝祭日に開いている病院や診療所。それは科目によって当番が決まっており、私が勤めていた頃は半年分のスケジュールが予定されたものが医師会から配られてそこで初めて何月何日私が勤めている整形外科が救急当番になっている・・・。と言うのがわかるのです。
私が住んでいる所には整形外科を開業している医師が多いので半年に2~3回回ってくる程度ですが、耳鼻科や眼科は少ないので1ヶ月に1回回ってくるという病院や診療所もありました。
救急当番医は医師会に入っている病院や診療所だけで組まれるものなので、医師会に入っていない病院はこのスケジュールに載ることはありません。
私は幸いにも日曜日や祝祭日に病気をしたことが無く、医療事務の仕事を始めるまでこのシステムを知らなかったのです。
そして、その救急当番医が今月やってくる!!と言うのですから、そりゃ~先輩ママさんもブランクと医療事務コンピューターが苦手な事を考えると不安でしょうね・・・。
なんせ、私が勤めていた整形外科は理由はわかりませんがこの、誰もが嫌がる救急当番医日に医療事務は1人だけしか出勤させないのです。
次回の出勤は先輩ママさん。だって前回は退職した先輩がしたのですから、順番でいけばそうなるのです。
と思っていたらある日『ごめんけど、救急当番日の出勤代わってくれな~い?』と言ってきたではありませんか???
『ええ~!!私無理です~。(泣)』だってまだまだ新人なんですもの・・・。と言いたかったけど、それなりの正当な理由があったようで、医療事務を始めて2ヶ月の新人医療事務員の私が、1人で救急当番医日の受付事務をすることになったのです。
救急当番医は救急と言うくらいなので、いつもの常連さん達が来るわけではありません。1日中新患さんばかり来るわけです。
そんな中病院が開いているからといつもの常連さんたちも来るわけですから、医療事務はかなりハードに忙しくなります。
そうしてパニック!!な1日が始まるのでした・・・。