医療事務の救急当番医


私が医療事務の学校で医療事務の資格を取得し、整形外科に勤めだして2ヶ月目の頃、引継ぎの先輩も退職し、長いブランクを持つ医療事務の先輩ママさんと二人で医療事務として受付事務を頑張っていました。
『は~、嫌だな~今月は救急当番医だ~。』とため息ばかりで不安そうな先輩ママさん。
『救急当番医??』私は医療事務の仕事を始めてから救急当番医と言うものを知ったのです。
日曜日や祝祭日に開いている病院や診療所。それは科目によって当番が決まっており、私が勤めていた頃は半年分のスケジュールが予定されたものが医師会から配られてそこで初めて何月何日私が勤めている整形外科が救急当番になっている・・・。と言うのがわかるのです。
私が住んでいる所には整形外科を開業している医師が多いので半年に2~3回回ってくる程度ですが、耳鼻科や眼科は少ないので1ヶ月に1回回ってくるという病院や診療所もありました。
救急当番医は医師会に入っている病院や診療所だけで組まれるものなので、医師会に入っていない病院はこのスケジュールに載ることはありません。
私は幸いにも日曜日や祝祭日に病気をしたことが無く、医療事務の仕事を始めるまでこのシステムを知らなかったのです。
そして、その救急当番医が今月やってくる!!と言うのですから、そりゃ~先輩ママさんもブランクと医療事務コンピューターが苦手な事を考えると不安でしょうね・・・。
なんせ、私が勤めていた整形外科は理由はわかりませんがこの、誰もが嫌がる救急当番医日に医療事務は1人だけしか出勤させないのです。
次回の出勤は先輩ママさん。だって前回は退職した先輩がしたのですから、順番でいけばそうなるのです。
と思っていたらある日『ごめんけど、救急当番日の出勤代わってくれな~い?』と言ってきたではありませんか???
『ええ~!!私無理です~。(泣)』だってまだまだ新人なんですもの・・・。と言いたかったけど、それなりの正当な理由があったようで、医療事務を始めて2ヶ月の新人医療事務員の私が、1人で救急当番医日の受付事務をすることになったのです。
救急当番医は救急と言うくらいなので、いつもの常連さん達が来るわけではありません。1日中新患さんばかり来るわけです。
そんな中病院が開いているからといつもの常連さんたちも来るわけですから、医療事務はかなりハードに忙しくなります。
そうしてパニック!!な1日が始まるのでした・・・。