医療事務として働き始め、数ヶ月は職場の雰囲気になじむのも難しく、医療事務のお仕事、患者さんとのかかわり方、挨拶、などと同じくらい苦労しました。特に私に対する看護師さん達の態度が厳しく感じられたのです。
どんな仕事でも、人間関係って一番難しく悩みますよね!
特別嫌われても無いのに、被害妄想は激しくなっていきます。
仕事が出来たり、患者さんとのかかわり方もうまかったら自信も持てるんでしょうが、新人医療事務員の私は疎外感ばかり感じていました。
失業時代を抜け出し、医療事務の学校で講座を受け、医療事務の資格を取り、整形外科に再就職して自信もやる気もあったのに、実際医療事務の仕事を始めたら悩み事ばかり・・・。
医療事務の面接で『医療事務の志望動機は?』と医院長に聞かれたとき、『前の仕事が営業職でノルマがあったり、体を壊したり、大変だったので、今度は事務職に就きたいと思って・・・。』と正直に答えましたが、『事務職だけ出来ても困る。人とのかかわりも大切に出来ないと・・・。』と言われたことがありましたが、
その時私は患者さんとの関係のことだと思っていました。
考えて見ると患者さんだけでなく、医院長、看護師さん、とのかかわりも大切に出来ないと医療事務のお仕事は出来ないんですよね。
そのことに気付いてからは、自分から笑顔で挨拶!解らないことは素直に聞く!理解できなかったらもう一度聞く!間違えや失敗は正直に謝る!先輩の真似でもいいからとにかくこの場になじむ事!
医療事務の仕事が出来るだけではダメ・・・。本当にその通りでした。
その後、数ヶ月も経てば仕事も出来るようになり、看護師さんからの信頼も得られ、仲良くなれました。こうやって一人前の医療事務員になっていくのでした。
医療事務の点数表と薬価本と
点数改正前から、患者さんが少ない時間を利用して、
医療事務の点数表と薬価本とにらめっこしながら、
この整形外科でよく出るお薬についてや、処置や手術の点数の取り方などを自分なりに勉強していました。
整形外科は新患さんばかりじゃなく、毎日のほとんどは何年も整形外科にかかっているお年寄りの方々の治療が主なお仕事です。
その方々は何ヶ月も痛み止めや胃薬やビタミン剤などを飲んでいて、飲まないと痛くて寝れないとか・・・。毎日飲んでいたかどうかは解りませんが毎週お薬を処方するのです。何種類もお薬が出ている患者さんは、『痛み止めはまだあるから、ビタミンだけだしてください。』とか、『赤いお薬だけ出してください。』とか、『風邪薬も出してもらいたいんですけど・・・。』とか薬についていろいろ言ってきます。
私は医療事務の仕事って薬もわかってないとダメなんだね・・・。と初めて知ったのです。
医療事務の資格を取った時はお薬の勉強もしていないし、試験にも出てきませんし、調剤薬局の医療事務にならない限り関係ないと思っていたのです。
毎日毎日患者さんから薬の話をされたり、相談されたりするのに、答えられないのは申し訳ない!!
昼休みが済むと『ちょっと薬局に行ってきます~。』と言って、調剤薬局の薬剤師さんに整形外科ででる薬について教えてもらっていました。
薬の名前、形や色などの特徴、効能などをまとめて表にして、
患者さんからの『赤いの・・・。』とか『痛み止め・・・。』とか言う注文にも困らないようにしました。
治療や処置や手術に関しては看護師さんに聞いたりして、医療事務の点数表のどの処置に当たるものなのか??などを聞いていました。
あの分厚い点数表と薬価本は今はもっと分厚くなっているのかな・・・?
私が医療事務の講座に通っていた時もかなりの分厚さでしたが・・・。