医療事務の仕事を始めて痛感したことは、
『体力つけなくては・・・。』と言うことでした。
前にも書きましたが、私は某かつらメーカーを辞めてから、職業訓練校に行き、エクセルとワードの3級を取ったものの、就職が無く、隣の席に座ったお姉さんに医療事務の学校に誘われて医療事務の講座を受け、医療事務の資格を取り、整形外科に就職するまで、失業時代が1年近くありましたから、私の体は1年間お休みモードになっていたわけです。
医療事務の学校に通ったり、職業訓練校に通ったり気分は学生だったので、生活は乱れ、朝はだらだら~。昼も適当に・・・。夜もだらだら~。と言う生活だったのです。
規則正しく健康的な生活と言うことではなかったので、医療事務の仕事を始めて最初の頃は同じ場所に同じ時間に行き、仕事をして、決まった時間にお昼ご飯を食べ、また仕事をし、帰宅・・・。と言う規則正しい生活リズムになれず、久しぶりの仕事に動機息切れ、を起こしていました。
体力がまったく無かったのかも知れませんね・・・。
そのうち歴史あるカルテのかび臭いにおいが胸を締め付け苦しくなるし、慣れるまでは体力との勝負!と言うこともありました。
実際に仕事中胸が苦しくなって途中内科に行かせてもらったこともあります。
1年の失業時代はお仕事だけではなく、私の体力も失業中だったのです。衰えてしまった体力を取り戻すのはそう簡単なことでもありません。でも毎日毎日医療事務の仕事をしていたら、いつの間にか仕事もベテランに、体力もベテランになっていました。
歴史あるかび臭いカルテのにおいにも息苦しさを感じず当たり前に仕事をこなしていました。
カテゴリー別アーカイブ: 医療事務の体験日記
医療事務だって怒ります!
医療事務は病院の顔!と言われるくらい、医療事務の受け答えで患者さんの病院へ対する印象はかなり違ってきます。
実際、私が患者として病院にかかった時、医療事務の態度が悪いと『感じ悪~。もう、絶対来ない!!』と思ったりしますから、
医療事務は病院の顔と言う話も間違いではないと思います。
そんな風に言われているものだから、必要以上にニコニコ、いつも明るい印象で・・・。と頑張るわけです。
そんなニコニコ明るい医療事務だって怒ることはあります。
いや、怒る事は多いと思います。
患者さんと医院長との間に入って板ばさみ。
患者さんと看護師さんの間に入って板ばさみ。その度に何で私たちが・・・。と怒りたくもなるのです。
とにかく間に入って業務が円滑にいくようにするのも医療事務のお仕事です。
時には交通事故で整形外科にかかっている患者さんもいますから、
その場合は保険会社に対して、怒ってしまうときもあります。
交通事故の場合、自動車保険を使って通院する時は患者さんからは治療費をもらわず、保険会社から治療が終わった時に何か月分もの治療費が支払われる。
私が勤めていた整形外科の医院長は一ヶ月ごとの入金を希望していたので、なかなか保険会社とのやり取りが難しい。
事故仕立てで、保険を使うかどうかはっきりしていない場合、『保留にしてくださいと』と保険会社は言いますが、医院長はこの保留も嫌いで、『うちの病院では保留は無いと言ってくれ。』と保険会社と電話で話をする医療事務の私たちに言っていました。
つまり、保険を使って請求金額を必ず保険会社が支払うと約束するか、保険を使わないなら自費で患者さんから頂きますよ!と言うどちらかはっきりしてください!!と医院長は言いたいわけです。
交通事故は健康保険を使って診療や治療など受けることは出来ませんから、患者さんが支払うとしても3割ではなく、全額自費でと言うことになるのです。
これを聞いた患者さんは交通事故で被害にあっているのに、病院代まで自費で払えなんて許せない!と怒り、保険会社に今すぐ保険を使えるようにしてください!とお願いするわけです。
そうすると、保険会社もとりあえず事実がはっきりして、事故の加害者被害者のどちらにどれだけの責任があるか・・・。という話がはっきりするまでは保険は使えない!となるのです。保留が嫌いな医院長は保留はない、どちらかはっきりしてくれ!と言うわけですから、その三者の間に立たされた私たち医療事務員にしわ寄せがやってくるのです。医療事務の資格を取った頃はこんなことで悩んだり怒ったりするなんて思ってもみませんでしたよ!
保険会社との電話を切った後は『もぉ~!!(怒)』と言うしかありませんでしたが、そんな時でも患者さんにはニコニコ笑顔で対応するしかないのです。